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フランスPCR検査の光と影

再ロックダウンからおよそ2週間。その前から大都市圏で実施されていた夜間外出禁止期間も含めると3週間ほどが経った。フランス住民なら誰もが見て取れる中途半端なロックダウンだが、ここ2~3日の政府メンバー発言によれば効果の「兆し」は表れているらしい。

病院に搬送される患者数が減ってきたということか?いずれにしても、しばらくは感染者数の発表には頼れない。検査をする人数に左右されるこの数値は元から不確かではあったものの、一定の傾向をみるのには役立っていた気がする。それが、ここ1週間ほど数値は大幅な上下運動を示し落ち着かない。

10日ほど前に一般にアクセス可能となったスピード検査(抗原検査)の集計手順もしっかり整っていないらしく、昨日の Le Parisien 紙によればここへきて再びラボ[efn_note]医療検査所[/efn_note]の検査結果発表が滞っており、検査数の2割しか24時間以内に上がってきていないという。9月の状況と同じように…

フランス、時は9月。たっぷりと夏のバカンスを満喫したフランス人たちは仕事へ学校へと戻っていった。ほとんどの都市でマスクが義務付けされたものの、危機感は感じられない。同時に、政府が率先してPCR検査を大衆に無料で提供したことにより、どのラボ前にも長蛇の列。病人、接触者、はたまた興味本位の人たちが検査を受けようと一気に押しかけ大渋滞。優先順位も何もない。予約も取れない。そんな状況が約ひと月続いた。

結果、ラボは飽和状態、結果判定に必須の検査薬も深刻に欠き、晴れて検査に漕ぎつけても結果は1~2週間待ちという事態に。多くの情報源によれば、患者の感染期間は発症前後合わせて10日間ほど。陽性結果が手元に届くころには、感染力は無くなっているだけでなく、その前に充分にウィルスを周りに撒き散らしている。

その状況を「確かに問題だ、改善策を検討中」と言いながらも、政府は大量に検査できていることのほうに満足な様子だったのが印象に残っている。9月後半、ようやく検査対象の優先順位(症状もち、接触者)が決められたものの、時すでに遅し。この頃は、医師の検査指示を有する者ですらPCR検査の予約は争奪戦であった。

今フランスで直面しているコロナの大波は、ロックダウン1以降のずさんな政府対策に因るところが大きいと思えるのだが、近隣国に比べ断トツに悪いデータを棚に上げ、政府の責任者は揃って「欧州全体の傾向だ」という隠れ蓑を持ち出すことに決めた様子。隠れながらも本格的な対策を練ってくれているんならいいんだけど…

à suivre[efn_note]to be continued[/efn_note]…

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