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コロナ禍、お買い物はダーク・ストアで。 Les dark stores

ある記事が目に止まり、実は「ダーク・ストア」を利用して買い物をしている事実が判明した。Dark-store… ブラック・マーケット(闇市)を彷彿とさせるこの呼称、怪しさ満点だ。

フランスのダーク・ストア代表は、なんとMonoprix。大手食品小売りCasino系列のれっきとした都市型スーパー。この店でマトモな買い物をしているつもりだったが、実はダークな行為に手を染めていたとは。。。

その実態は、アマゾンの食品ネット販売サービス「Prime Now」。コロナ禍に入り、買い物時間も制約されて何気に利用したのがきっかけ。フランスの都会人には良く知られた総合スーパー Monoprix や同グループの有機食品部門 Naturalia の製品をアマゾンのプラットフォームからオンラインで注文でき、その日のうちに、早くて2~4時間後には自宅に配達してくれる。

これだけでも魅力だが、その上プライム会員には配達無料で、注文最低額も40~60ユーロと低く、とにかくお手軽。そんなこんなで、ここ数ヶ月たまに注文していたのだが、これが「ダーク・ストア」と呼ばれる新現象だったとは。

ロックダウンにより商店が閉鎖される度に槍玉に上がるアマゾンだが、基本的に何事もスムーズに運ばないフランスでは重宝な部分がある面も否めない。

記事によれば、ダーク・ストアの店内は見かけはスーパー。普通のスーパーとほぼ同じ陳列棚に商品が並べてあるが、客は一人もいない。パリのMonoprix ダーク・ストアは南北に2ヶ所あり、記事では13区のオランピアード地区にある南の店舗が紹介されている。入り口もはっきりしない、地下数十メートルに深く位置する、まさに「都市の下にある都市」であるという。

この店舗のお客はあくまでもアマゾン。アマゾンから受けた注文の品々を従業員が集めて袋詰めし、即配達となる。モノプリ側は「配達先は我が社の客ではなく、あくまでもアマゾンのクライアント」というスタンス。売上高も明かされていない。

このビジネスモデルの利点はなんであろうか?

「ダーク・ストア」が、同じくオンライン注文の郊外型「ドライブ・サービス」と異なる部分:

  • 都市型
  • 車や徒歩で取りに行くのではなく自宅に配達
  • 商品が倉庫に山積みではなくスーパーと同様に陳列配置(係の者が素早く買い物かごを用意できる)

また、長年ネット・スーパー(cybermarché : Houra, Ooshop, Auchan direct 等)を利用した者として、身にしみる最大の違いは:

  • 配達無料となる注文最低額が低い(大半のネット・スーパーは200ユーロ前後)
  • 即日配達

要は、ちょっとした買い物や、かさばる商品を買うのに手軽に利用できるということだ。ダーク・ストア側も「普段の買い物を補足する役割」との立ち位置を示している。

コロナ環境下で生まれたもう一つの「ダーク」ビジネスである「ダーク・キッチン*」とともに時の波に乗ったビジネスであるのかもしれないが、コロナ収束後もそれなりに需要が継続しそうな気もする…

*ダーク・キッチン:出前専用に厨房だけで成り立っている「レストラン」。

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